9月1日の朝に(2021/09/01)

昨年の9月1日に寄せて書いたものです。
ヨルノソラ 2022.04.26
誰でも

9月1日になりましたね。

多分、何日になってもしんどいし何月になってもしんどいし、それはたぶんしばらくの間変わらないと思います。きっと、いましんどい子たちの感覚を私は深くまで理解はできないでしょう。私はもうそこから離れてしまった人間だし、そもそもほかの人の心のなかも痛みも、想像することしかできないから。

私は3年前には20歳になるまでに死んでやると思っていたし、実際死ぬ気でした。でも、21歳になった今、今日、この誰にも読まれないかもしれない私信のようなものを書いています。私が今日生きているのは、人と繋がったから、そしてきっと、法的に大人になったからです。

未成年は本当に不自由でしんどい。どこへも逃げられないし学校と家、もしくは塾の往復で擦り切れてしまいそうになるのは身に覚えがあります。学校も家もしんどかったら尚更。でも、法的に大人になったら、家出をしてもそこで強制的に連れ戻される確率が減ります。何とか、どこかから離れて、逃げても生きていけるようになっていきます。少なくとも私はそう感じました。だから、どうか、大人になるまで、一日一日を、途中で休んだり、逃げたり、泣いたり、眠ったりしながら、しんどい時にはどこか信頼できる場所や人たちと繋がりながら、一晩一晩を超えていきませんか。

あなたにとって遠く離れた、名も知らぬであろう私は本当に無力です。本当なら苦しさもしんどさも受け止めたいし、そばで黙ったまま一緒に座っていたい。でも、それは叶わない。だから私が持てるだけの、ありったけの思いとエゴと言葉で伝えます。どうかあなたが一日一日を超えて何かに出会い、もしかしたら誰かと手を取り合い、幸せで平穏な未来を歩めますように。どうかあなたがこれからの一晩一晩を、休んだり逃げたり泣いたりしながら超えていけることを。心から祈っています。

どうかできるだけ良い明日が、あなたのもとへ届きますように。

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