呈色
想うことなど
ヨルノソラ
2022.09.25
誰でも
赤と、青
ピンクと、水色
どちらも選べなかった
キャンバスは白いまま 下書きで黒ずんでいく
オレンジ(それでは奇抜すぎる)
紫(それはまた面妖な)
透明(そんなもの、あるはずがない)
密やかに、しかし確固として
括弧の声は各個を二色に塗り分ける
二色の境、隔てられた塀の上で
薄墨のキャンバスはあくまで透明に
穹をただ映している
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